小梅物語タイトル画像


2002年4月18日朝に猫一家が我が家のベランダに登場したその日から、旦那は朝起きてから仕事に行くまでの時間と、帰宅してからの時間、奥さんは家事をしつつほとんど一日中を、当然のように子猫たちの観察にあてた。

母猫は当然ながら相当警戒心を強くしており、近づくとお決まりの「シャーッ」で威嚇してくる。
どうやら野良猫には間違いないようだ。
母猫が食事をどうしているかは分からないが、この辺りには餌をくれる猫好きの人がいるのかもしれない。
たまにご飯を探しに行っているのか、母猫の姿が見当たらず、子猫たちだけが木箱に残っている事があるのだ。
さてさて、夫婦にとってはこれは大チャンスであり、ここぞとばかりに子猫を間近でじっくり観察するのである。
子猫イメージ
その母猫の外出中に、ついに奥さんがどうしても触りたいといって一匹に手を伸ばした。
旦那は「ビックリするとかわいそうだからやめなよ」と心配したが、奥さんの方はあまりにかわいいその子猫を抱き上げたいという欲求には勝てず、一匹をひょいと抱え上げた。

「かわいい〜」
当然である。かわいいのである。しかしその子猫が、
「ぴぃー」(こんな感じの)悲壮感たっぷりの鳴き声を出したもので、さすがの奥さんも「ごめんなさい」といって、子猫を木箱に慌てて戻してあげた。

子猫集合それにしてもこの木箱が、ちょうど良い高さ(深さ)で、子猫たちにはその壁を超える事が出来ない。
箱の中をじたばたして、結局重なり合って寝てしまうのである。かわいい…。

実をいうと、この1年程前にもベランダに子猫がいた事があったのだが、今回のような物語になる間もなく、あっという間に親子共々ベランダから消え去ってしまっていた。その時は、居心地が悪かったのかどうなのか。
それにしても、またもやベランダで出産とは。ひょっとしたら、同じ母猫だったのかも。
そんなことがあったので、夫婦も数日中には猫たちはいなくなってしまうものだと思っていたのだが…。

つづく