小梅物語タイトル画像
夫婦は猫を飼った事はないので、産まれてすぐからの猫の成長を見るのも当然初めてである。時期はまだ四月。冷え込む日もあり、子猫が寒くないのか心配になってしまう。

そこで奥さんは母猫の外出中に木箱の底に毛布を敷いてみた。
母猫が警戒するかもと思ったのだが、戻ってきた母猫は特に気にする気配もなく、子猫たちも見た感じ暖かそうで一安心。

子猫たちは、母猫が帰ってくると我先にと回りに集まってくるのだが、動きもおぼつかなく、見た感じは「ガビガビ」と形容するのがぴったりの子猫たちが、 必死に母猫のおっぱいに群がるその姿はかわいいという感覚より、感動である。

それにしても子猫の成長は早い。日に日にどんどん猫らしくなってきて、動きも活発になってくる。
こうなると、子猫としてのかわいさ爆発である。ずっと見ていてもいっこうに飽きない。
そう、夫婦はとにかくずうっと観察し続けてしまうのである。
こうやって皆、猫の虜になって行くんだろうなぁ。

ところでこの猫一家。いったいいつまでいてくれるのだろう。
ベランダで子育てが始まったものの、夫婦は餌を与えることはせずに成長を見守るだけにしていた(この時点では)。
ずっとここにいてもらいたいなと思う反面、もし餌を与えたらここに居着いてしまうかもと、ちょっとだけ不安に感じていたのだ。
ちなみに夫婦の住むこの賃貸マンションはペット禁止なのである。

つづく