小梅物語タイトル画像


四匹の子猫の中で一番大柄で、濃いグレーの縞模様の子は、縞模様という事で、

「とらちゃん」

と名付けた。
「とらちゃん」と、「ちゃん」まで込みが似合っていると思っていて、必ず「ちゃん」付けで呼んでいる。
トラというと、普通は茶色をイメージしてしまうのだろうが、このグレーの子を縞模様というだけでいつの間にかとらちゃんにしてしまった。
とらちゃんの顔にはちょうどヒゲのところに、まるでペンで書いたようなヒゲの模様があり、なんともかわいい。
全身グレーではなく、胸の部分は白い毛が生えていて、そこにも縞模様がある。

とらちゃんは身体が一番大きいとあって、やはり子猫たちの中では兄貴分のようである。
じゃれ合っていても周りはかなわない。気がついたら他の子猫たちを押しつぶしているという事がよくあるようだ。
ただし、我が道を行くという感じもあって、見当たらないなとおもうと、単独で行動している事もよくある。

大柄兄貴分が「とらちゃん」である。



そして、本来はこの子の方がとらちゃんと呼ばれそうな茶色の縞がきれいな子に夫婦が付けた名前は、

「茶タロウ」

茶タロウの魅力といえば何と言ってもその顔である。
ちょっとおとぼけ顔がとてもチャーミングで、放っておけないかわいさとでもいうか…。
何だかその情けないような表情とつぶらな瞳が、一見気が弱そうにも見えてしまうのだが、なんのなんの。
ひょっとしたら子猫たちの中で一番やんちゃで元気な性格かもしれない。
遊んでいるときなどは元気一杯で、真っ先に他の子猫にちょっかいを出している。やっぱり夫婦にとってはこの子は「茶タロウ」というイメージなのだ。

ただその表情故、例えば眠そうにしている時なんかはかわいくてしょうがない。やんちゃに遊んでいるときとは大違いである。
(まぁ、眠そうにしている子猫は皆かわいいのだが…)

やんちゃだけどおっとりおとぼけ顔が「茶タロウ」である。

つづく