小梅物語タイトル画像


名前がついた「とらちゃん」「茶タロウ」「ハナクソ」「しっぽ」、そして母猫「小町」。
※もしよかったら、これまでの物語の中の写真や動画を名前を確認しながら改めて見てみてください。より楽しんでもらえるかもしれません。

さて、それでは皆の様子はというと…。

季節は初夏である。日中はベランダの窓を開け、網戸一枚にしている事が多くなってきた。
子猫たちはベランダで所狭しと遊び回っているが、どうやらベランダのスペースだけでは物足りなくなってきたようである。
ベランダで遊んでいる最中に、ふと網戸越しに見える部屋の中に視線をやると、まだ知らない空間がそこにある。
どうやら部屋の中が気になって気になってしょうがなくなってきたようである。
じっと部屋の中を覗き込み、時には網戸を登ってこようとする程であるが、好奇心旺盛の子猫たちにとっては、当然の流れであろう。

その様子を見て夫婦はどうしたものかと考えた。
このままでは網戸がボロボロに…、何ていう事は全く考えてはいない。
そう、子猫たちが部屋に入ってきてくれれば、更に間近に見る事が出来、更に更にひょっとして触る事も出来るのではと考えていたのである。
(くれぐれも確認しておくが、ここはペット禁止である)

結局、何の事は無い、あっさりと夫婦はベランダを開けっ放しにすることにした。
子猫たちが部屋の中に入ってきて動き回ることを想像すると、既に子猫たちに夢中になっているこの夫婦にとっては悩むまでもない当然の判断といえる。

早速、開けっ放しにしたベランダの様子を部屋の中から見ていると、子猫たちはやはり部屋の中が気になる気になる。
夫婦も子猫たちが気になる気になる。
子猫たちは窓際に集まってきて、うろうろと窓枠あたりで様子をうかがい、さらには窓枠に手をかけて興味津々に部屋の中を覗いている。
この様子だと子猫たちが部屋の中へ入ってくるのは時間の問題である。

これは楽しみである!

つづく