小梅物語タイトル画像


開けっ放しにしたベランダの窓枠付近で様子をうかがい、今にも部屋の中へ入ってきそうな子猫たち。
そして、ドキドキしながらそれを見守る夫婦。

しばらくすると、ついに窓枠に手をかけていた行動派のハナクソが部屋の中へおそるおそると侵入に成功。

「入ってきた、入ってきた!」

窓際には白い簡易ソファが置いてあり、まずはその背と窓の間にチョロチョロと入ってきたのである。

そう、ついに部屋に入ってきたのである。

後はハナクソに続けとばかりに、他の子猫たちも次々と入ってきて、これまでのベランダだけの世界から、次なる未知の世界へと皆が踏み出して行ったのだ。

さあ、これからこの子猫たちにどんな冒険が待ち受けているのか。

と、相変わらず大げさにいったものの、築30年も経つ賃貸マンションの2DKの狭い一室のことですが…。

こういう時、母猫はあまり警戒しないものなのだろうか。それとも少しは小町が信頼してくれているという事なのだろうか。
少なくとも、危害は加えないと思ってくれてはいるのだろう。
子猫たちが人間の部屋の中へ入って行っても小町は様子を見ているだけのようで、特別警戒している姿は見られなかった。
ちなみに子猫たちにいたっては、夫婦にはまったくといってよい程警戒心がないようで(それはそれでうれしいような寂しいような)、クンクンと匂いを嗅ぎながら、キョロキョロとあちこち眺めながら、もっぱら部屋の中の様々なものが気になるばかりのようである。

さてさて、ついにベランダから部屋の中へ。
「とらちゃん」「茶タロウ」「ハナクソ」「しっぽ」は部屋の中でどんな行動を見せてくれるのか、そして夫婦にはどれだけ幸せな時間が待ち受けているのだろうか。
これは更に楽しいことになりそうである。
(しつこいようだが、ここはペット禁止である)

つづく