小梅物語タイトル画像


ほとんど当然のようにベランダと部屋の中を出入りするようになった子猫たちは、随分と部屋の中に慣れたようで、ベランダと同じように好き勝手に動き回り、思い思いに遊ぶようになってきた。
すると、動き回った後の大好きな昼寝を部屋の中でもするようになったのである。
そう、子猫の寝顔を間近で見る事ができるのである。

小町がいる時は、全員が団子状態になれる白いソファで小町に寄り添っている事が多いのだが、どうやら子猫たちのお気に入りの昼寝場所はオレンジのソファのようである。
それも肘掛けの周りが定位置になっている。
時には皆で、時には一匹で、眠たくなったらここで昼寝である。


特にしっぽはこの場所がお気に入りのようで、誰よりもこの場所にいる事が多い。


ベランダの時とはまた違い、普段の生活空間で見る子猫たちの寝顔は何ともかわいく、より親近感を持たせてくれるものである。
あまりにも身近で、この状態を猫を飼っていると言わず、何と言えば良いのか…。

それで夫婦はというと、子猫たちの邪魔にならないように距離を置いてソファの反対側に腰掛けたり、そおっと覗き込んだりと、まだまだ遠慮気味である。
そこに小町がベランダから入ってきた日には、

「おお〜、小町登場だ〜」

と、迷惑がかからないように(いったい誰に?)部屋の隅に移動したりと気配りしている始末である。

それでも、子猫たちはまったく警戒はしていないし、子猫たちに近づいても小町が怒る様子はないので、それこそ飼い猫のように子猫たちと遊ぶのもそう遠くはないようである。
どちらかというと、猫を飼った事のない夫婦の方が慣れていないと言ったほうがいいのだろう。

つづく