小梅物語タイトル画像


猫一家と遠慮気味に接していた夫婦も、全く警戒する様子もなく好き勝手に行動している子猫たちと徐々にではあるが距離を縮めていった。
そしてついに、寝ている隙にそお〜っと手を伸ばし、そお〜っと頭を撫でることに成功したのである。

「やった〜」

ごくごく当たり前の行動で、この状況で何を今更とも思われるが、夫婦にとっては勇気のいることなのである。
偶然ではあるがせっかく訪れたこの夢のような状況で、子猫たちや小町に警戒心を抱かせたくはないし、何と言っても嫌われたくないのである。

こうやって念願かなって頭を撫でたりと、子猫たちに接する事が何とか出来るようになってくると、次はやっぱり、

「一緒に遊びたい」

そう、このかわいい子猫たちと一緒に遊びたいのである。
“部屋の中で子猫たちと遊ぶ”
夫婦にとっては想像しただけでも楽しくなってしまう。本当に夢のような話である。
そして子猫を飼った事がある人ならば誰もが知っている、そう、それは間違いなく楽しいのである。

そして、夫婦はついに買ってきてしまった。

猫じゃらし。

“子猫と猫じゃらし”
定番中の定番ではあるが、やはりこれが一番である。
というか、この夫婦にとって猫の遊び道具と言えば、まずは何より猫じゃらしであった。

夫婦が買ってきたのは実は猫じゃらしにしては、先端部分が随分ふわふわしたものであったが、元々よく分かっていない夫婦である。
何はともあれ、子猫たちにとっても初めての猫じゃらし。興味津々の初猫じゃらしなのである。


これは楽しい!

まだまだ機敏とは言えない子猫たちの動きにどうしても笑みがこぼれてしまう。
夫婦にとっても初めての夢の猫じゃらし。間違いなく楽しい猫じゃらしであった。

これで一気に子猫たちとの距離が縮まった夫婦が、次の遊び道具を買いにお店に走ったのは想像に難くない。

つづく