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見出しタイトル みんな笑顔

一部の友人たちにはこの猫一家のことを話していたのだが、改めて友人たちをこの夢のような空間に招くべく話をしてみると、猫を飼ったことがあったり、飼いたいのだが住んでいるところがペット禁止のために我慢していたりと(ここもペット禁止なのだが…)、古い友人であっても、実は猫好きだということを初めて知ることもある。

そして、是非遊びにきてと友人たちを誘うと、皆喜んで猫一家の様子を見に訪れてくれることになったのである。

猫一家との対面を楽しみに訪れてくる友人たちに対して、夫婦が気がかりだったのは、猫一家が警戒してしまうのではないかという事であった。
いつものように部屋に入ってきて、いつものように遊んでくれると良いのだが。

しかし、もはや住処の一部で行動範囲の一角となっていたこの部屋で、どうやら夫婦の心配は取り越し苦労のようであった。
訪れた友人たちが待つ部屋に、いつものように子猫たちは愛くるしい姿を見せながらベランダから入ってきて、いつものようにかわいく振る舞い、遊んでくれたのである。

これには友人たちも大喜びである。

遊んでいる子猫たちを眺めたり、猫じゃらしで一緒に遊んだり、かわいく寝ている頭を撫でたり。
中には猫大好きの猫アレルギーの友人もいたりして、「クシュン、クシュン」といいながら遊んだり。
(だ、大丈夫だろうか…)

   

猫を飼っていたり、飼った事のある友人たちは、やはりさすがに慣れたもので、すぐに一緒に遊んだり、抱きかかえても大丈夫と伝えると、喜んですぐにひょいと抱きかかえるのである。
あたふた、ドキドキ、おろおろの夫婦とは大違いである。

ただ、かわいくてしょうがないのは皆一緒で、やっぱり皆頬が緩んで笑みがこぼれている。
そう、この皆の笑顔を見たかったのである。

「よかった〜」

つづく