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見出しタイトル 猫がとりもつ輪

猫好きは本当に多い。

よく、猫好きどうしは初対面でも仲良くなれると言うが、まんざら外れていない。話題に事欠かないのである。
例えば奥さんの友人が訪れてきても、旦那が困る事はない。
何と言っても、目の前には間違いなく共通の話題となりうる、奇跡の(といったら大げさだが)子猫たちがいるのだから。

元々この家に遊びに来た事がある友人の他にも、子猫たちを見に初めて訪れてくれる友人もいて、皆、それからすっかり仲が良くなっていくのである。

猫がとりもつ輪である。

猫好きの会話となると、
自分の飼い猫の話、近所の猫の話、猫の本や雑誌の話、猫の餌の話、猫のしつけの話、等々、本当に話題に尽きない。
猫初心者の夫婦にとっては勉強になることばかりである。

そういえば余談ではあるが、猫のしつけの話に関連して、これまでこの物語でトイレの話が出てきていないのだが、どうしているのかというと、ベランダの土が入った大きめの鉢植えのひとつが子猫たちのトイレとなっていたのである。
実はある時偶然に奥さんがその光景を目にして、初めて分かったのだが、トイレに行きたくなると部屋を出て、きちんとその植木鉢で用を足す。
部屋の中で粗相をする事はない。小町のしつけが素晴らしいと言う事なのであろう。
(植木鉢にとっては無惨な話ではあるが…)

さて、友人たちとの楽しい会話の中でも夫婦が困ってしまう質問がある。それは、

「この猫たちどうするの?」

である。
夫婦としては、考えないようにしているのが正直なところだが、無責任ではいられないことも事実で、現実的な問題である。
実際の話、これからどうするべきか、どうなるのか、想像もつかない夫婦だが、ここがペット禁止なのは皆に伝えているので、皆が心配するのは当然である。

さすがに夫婦もこの猫一家たちとのこれからについてを考えなくてはいけない時期になってきたのだろう。

 

つづく