
相変わらず一番小さくて、どんくさいしっぽ。
そのくせ、何だか好奇心はかなり旺盛なしっぽ。
やはりちょっと感覚がずれているのか、よく言えばおっとりしているのか、その行動は他の子猫達とちょっと違うようである。
なんだかんだ言っても、猫一家はそれなりに夫婦と距離を保っているが、しっぽだけは近い。それもかなり近いのである。
そう、人が好きなようにも見えてしまう程人懐っこくて、かまってもらうのが大好きなようである。
それは、こちらとしては何とも嬉しい事で、例えば友人達が来た時には、気がつけば、側にはいつもしっぽがいて、遊んでもらっていることが多い。
そのせいか、膝の上にちょこんと乗っかっているのは、いつもしっぽなのである。もちろん、こちらが子猫達を選んでいる訳ではないのである。
いかにも甘えん坊といった感じである。ただ、野良生まれで、気丈な小町に育てられているのに、あまりに警戒心がなさ過ぎというのも、ちょっと心配ではある。
他の子猫達と遊んでいるときでも、遊び道具にはすぐに近づいてくるし、いつまでたっても遊んでいる。
例えば、以前、夫婦が買ってきたボールのおもちゃは、他の子猫達は最初こそ興味津々で遊んでいたものの、やはり時間が経つと飽きてくるのか、興味もそこそこになっていたのだが、しっぽだけはいつまでたっても飽きずに遊んでいるのである。
猫じゃらしも大好きなようで、すぐに寄ってきて、ず〜っと遊んでいるのである。

皆のお気に入りのオレンジのソファでも、しっぽは誰よりもこの場所にいる事が多いと以前紹介したが、ソファの肘掛け周りの定位置で皆と遊んで、皆でかわいく寝てしまった後、それぞれが起きだして思い思いに行動をし始めても、しっぽだけがいつまでも寝ている事がよくある。
そして、一人モソっと起きて、ぼけーっと辺りを見渡す。その姿は、とても愛くるしいのだが、なんだか置いてきぼりにされているようで、ちょっとかわいそうにも見えてしまう。
そう、とらちゃんのように単独行動が多いというより、気がついたら一人になっている、という感じなのである。
皆について行けるのか心配になるくらい…。
どうにも、放っておけないのである。
つづく

