小梅物語タイトル画像
見出しタイトル 後になって思った事

小町をはじめ、子猫達は外の世界へと旅立ちつつある。
しかし、夫婦のしてきた事は、これで良かったのだろうか。

子猫達は野良として生きて行けるのだろうか。
まだ小町に連れられているのだから、きっと大丈夫に違いないとも思いたい。

しかし、それ以前の問題なのである。
中途半端に無責任に餌をあげて、中途半端に無責任に飼い猫気分で喜んでいて…。

今後、この子猫達は間違いなく野良として生きて行かなければいけないのである。

そうなると、ふん尿や鳴き声がうるさいことでご近所が迷惑がるかもしれない。
子猫達が大きくなって、また子猫を産むことで野良猫が増えてしまうかもしれない。
最悪、ご近所に迷惑がられて保健所に連れて行かれるかもしれない。交通事故に遭うかもしれない。

そう、必ずしもこの先、居心地の良い場所が見つかるとは限らない、いや、そちらの可能性の方が低いかもしれない。

本当であれば、そういう事も考えて、責任もってこの猫一家と向き合い、子猫達の面倒を見なければいけなかったのではないだろうか…。
そうでなければ、あのように楽しい、夢のような時間を過ごす資格はなかったのではないだろうか。

残念ながら、そのような野良猫の抱える問題に対しては、当時のこの夫婦には考えの及ばない事であった。

猫初心者の夫婦にとって、この段階では“猫を飼う”という事さえもまだイメージ出来ていなかったのも事実なのである。

難しい問題ではあるが、後になってから、そう、随分と後になってから、夫婦はそのことに気づいたのである。
だが、実際にどうすれば良かったのかの答えは分からない。
いずれにしても、今となってはもう取り返しはつかないのである…。

※本文と写真は特に関連はありません。



さて、話を当時に戻す事にする。

寂しい気持ちと不安な気持ちを抱えていた夫婦であったが、ベランダと外の世界を行ったり来たりする子猫達を見ていて、気がついた事があったのである。

いったい何に気がついたかと言うと、それは…。

つづく