小梅物語タイトル画像
見出しタイトル おやすみなさい

元気を取り戻して大はしゃぎしていたしっぽと夫婦だが、そのうち、いいだけ遊んだしっぽが見るからに眠そうになってきた。

子猫が遊んでる最中にいきなり眠気におそわれ、ウトウトし出すのはよくある事で、実際これまでも子猫達のそんな様子も見てきてはいたが、この夜ばかりは特別で愛しくて仕方がなく、それまでとは違った感覚であった。

眠たそうにウトウトする、何ともかわいい様子に見入りながら、ふと奥さんが思い出したように言った。

「寝る場所はどうしよう?」

そうなのである。猫が夜に部屋の中にいるのは初めてなので、しっぽの寝る場所なんかは考えてもいなかったのである。

夫婦は、とりあえず、しっぽがお気に入りのオレンジのソファのいつもの場所に、布団で寝床らしき物を作り、そこにそろそろ寝ぼけてきたしっぽをそっと寝かせてあげた。

かわいい。

こんなかわいい光景を見た事がない。

どうやら、しっぽはすっかり安心した様子で眠りについたようである。

今日はゆっくり休んでね。
おやすみ、しっぽ。

※写真はイメージです。


つづく