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見出しタイトル 寝場所とトイレの話

夜は必ず部屋に入れるようにしたしっぽであるが、寝る場所は、あの夜以来、基本的にはお気に入りのオレンジのソファの上にしていた。
以前から、ここが大好きなので、しっぽも安心するようである。

ここに毛布をベッドのように敷いてあげたりすると、そこが寝る場所と認識するようで、夜になると決まった場所できちんと寝るしっぽを見て、夫婦は感心したものであった。

ただ、時々、遊んだまま、こちらの布団でそのまま寝てしまったりもして、それはそれで、何とかわいいことか。

さて、しっぽが初めて泊まった翌朝、ベランダの窓際で落ち着きなく、ウロウロしていたしっぽを覚えているだろうか。

そう、トイレの話である。
気になっていた方もいると思うのだが、トイレはいったいどうしたのだろうか…。

久しぶりに話を出すが、ここはペット禁止の建物である。
もちろん、この段階ではトイレを室内に準備するということは考えてはいない、ということは“一応”断っておこう。

夫婦は猫のトイレの習性について、この段階では全くと言っていい程分かってはいないのだが、どうやら決まった場所でしか用を足さないというのは、ベランダの植木鉢に必ず向かうのを見て何となく分かっていた。

その後、しっぽのトイレについて話し合った夫婦は、とりあえずベランダの窓をしっぽが通れる間隔だけ開けっ放しにしておくことにした。
何とも不用心であるが、トイレはベランダの植木鉢ということで、それを変更しない方が良いのではないか、という結論に至ったのである。

実際には1つの植木鉢だけがトイレになっていたのかどうかは分からないのだが、そもそも何鉢もある訳ではなく、更にベランダの植木鉢は土を変えている訳でもない。
今考えると、いくら排泄量が少ない子猫のトイレとは言え、かなり不衛生であり、さっさと猫用トイレを部屋に設置すれば良いものを、と誰もが思うことだろう。

それでも、夫婦はそこまで考えが及ばず、相変わらず不用心ではあるが、夜はちょっとだけ開けっ放しにしていて、しっぽも相変わらず行きたい時に、ベランダの植木鉢へとトイレに行っているようであった。

※写真はイメージです。

つづく