小梅物語タイトル画像
見出しタイトル 小町からの信頼

本当は最初から分かっていたのである。
もう、しっぽを手放すことなんかできないだろうということを。

たとえベランダから下りることができたとしても、きっと夫婦は連れ戻したに違いない。
唯一その可能性があるとしたら、小町が来て連れて行くこと、それだけだったはずである。
しかし、今となってはその可能性も絶たれてしまった。

そう、最初から分かっていたのである。

そして今、小町に見捨てられて、一匹だけ取り残されたしっぽ。
夫婦は、やっとその言葉を口に出し、そして決断した。

「しっぽをうちで飼おう」

夫婦には、小町が何故あのような行動をとったのか、結局本当の事は分からない。
ただ、できれば、小町にしっぽを託されたのだと思いたい。
いや、思うことにした。

そう、小町がこの夫婦ならば大丈夫だと。
この夫婦ならば、しっぽのことを預けても、きっとちゃんと育ててくれるに違いないと、信頼してくれたのだと思うことにしたのである。

それ以来、小町は本当にまったく来なくなってしまった。
他の子猫達も、既に縄張りがあるのか、外で見かける事さえなくなった。
この辺りにはもういないのだろうか、ご飯はちゃんと食べているだろうか、交通事故には遭っていないだろうか…。しかし今となってはどうすることもできない。

ここ数ヶ月、夫婦に幸せをもたらしてくれた、小町、とらちゃん、茶タロウ、ハナクソはもういない。
ならば、せめてこれからは、このしっぽを我が家に向かい入れて、ありったけの愛情を注ごう。


こうしてやっと、本当にやっと、めでたく、しっぽは夫婦の飼い猫となった訳です。

これにて、ひとまず一件落着。と言いたいところですが、ここで大きな問題があります。
何故なら、ここはペット禁止の賃貸マンションなのですから…

※しっぽを飼う事をやっと決めた夫婦ですが、「小梅物語」は、作者都合によりしばらくお休みさせていただきます。
また、近いうちに、その後の「小梅物語」を再開したいと思ってますので、その時はまたよろしくお願いいたします。


※本文と写真は特に関連はありません。
猫の小梅さ〜んphoto11_2_1
猫の小梅さ〜んphoto11_2_2

猫の小梅さ〜んphoto11_2_3
猫の小梅さ〜んphoto11_2_4

たぶん、つづく(笑)

 
(現在休載中です)